そばかすのフィギア

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)
私この短編集に乗っている作品読んだことがあったわ。読んでるうちに思い出してきた。
ここにもうピーシリーズやフィーシリーズが出てくる。こっちから先に読めばよかったな。
どの話も本当にSFらしくて好き。
「雨の檻」昔読んだ時もきっとシノは最後の生き残りで子供じゃないだろうと思いながら読んだけど、それでも最後の走っていくシーン感動したな。
「カーマインレッド」ピーと寂しい孤独な少年の関わり。なんかいいな〜。
「セピアの迷彩」いじっパリな人のクローンはやっぱり意地っ張りになるんだ。
「そばかすのフィギア」何とも言えない作品。オタクたちの会話が何とも言えない。こういうフィギアあったらどうなるかな。私ほしがるだろうか。フィギアひとつも持っていないけど(^^;
「カトレアの真実」これだけは私にはわからない女の気持ちだ。
「お夏清十郎」これも女の気持ちがわからない。恋するというのはそういうことなのか。う〜ん。
「ブルーフライト」母親から翔びなさいという言葉を送られたアヤ。翔ぶ事に恐れていたアヤが自分から翔ぼうとするところが好き。
「月影の古謡」一番好きかも。父親に強くなるよう育てられた王子。そして森の奥の秘められた求婚儀式を行う。しかし、姫君の国は少年の祖先によって滅ぼされていた。なんとも皮肉なお話。でも、雰囲気がすごく素敵。心優しかった王子が父親に躾けれれて力のみを求めるようになるのは悲しい。でも、幼い頃の優しい気持ちが蘇ってくるところがとても素敵。