木骨記

木骨記
偶然知り合った人がこの本書いたと聞いたので購入した本。
結構前に購入したのだけど、買っちゃうとつい積んどくになっちゃってやっと読んだ。
とても読みやすく面白い話だった。
江戸中期木製の人体骨格標本を作ろうとした医師と彫り物師のお話。
「解体新書」は書かれているがまだまだ腑分けが簡単に許される時代ではなく、骨格についてはまだまだわかっていなかったころ。
頭蓋骨(とうがいこつで出てこない)の正確さって凄いなと思う。
この医者は地方の町医者なのに志を立て腑分けを願いやっと許されてそこから人体骨格を作る。医学の進歩ってこういう人がいることによって起こるのだな。
このとき作られた標本は未だに残っているとか。
すごいな。