柳影

柳影 (講談社文庫)

柳影 (講談社文庫)

徳川四代将軍家綱時代、江戸で、役人、大工、役者など、若い男十数人が次々と行方をくらます事件が発生。
町奉行も手に負えない事件に公儀隠目付の長逆槍九郎が事件をおう。
その手先を勤めるのが陰間茶屋抹屋の人々。
そのうちの一番の売れっ子陰間柳次は何故か長逆家手裏剣術の継承者だった。
柳次は事件の首謀者とおぼしき人物に捕らえられる。
柳次の運命は。柳次の出生の秘密は。
陰間茶屋の仕組みが書かれていて面白い。
お客が男性だけじゃなく女性がいたり,陰間茶屋といいながら女陰間がいたり,なるほどなという感じ。
面白く読めたのだけど,柳次のキャラクターのせいか雰囲気が暗い。
私時代物はお気楽気分で読めるのが好きなのよね(;^_^;)
ストーリーは非常によく出来てるんだけどね。