星新一 1001話を作った人
- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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星さんの名前認識したのって,平井和正さんの「星新一の内宇宙」からだろうか。
そう言うσ(^^)がやはりこれは読まなくてはと思って手に取った本である。
星さんが青年時代にお父上の会社整理に苦労されたことは上記の本読んだときに知っていたが,これほど悲惨な状態だったとは。
そしてこれによる人間不信。
そして,星さんとSFの出会い。星さんはSFに出会い,夢中になる様子が描かれる。会社の事とは別のことを求めたのだろうか。
星さんがいなければSFは日本に合ったのだろうか。
矢野さんは江戸川乱歩の示唆によりSFの人気作家になれる人物を捜していた。
それが星さんだったのだ。
そして星さんの存在によって日本のSFがここまできたのだ。
だが,晩年の星さんの様子を見ると何ともいえない。
ショートショートの神様といわれて幸せだったのだろうか。
本当に読み応えのある本であった。
日本SFの黎明期の様子もうかがえる大書であった。