チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

ナイチンゲールの沈黙から読んじゃったけれど、やっぱり順番に読むべきだったな。
この話非常に面白かった。
バチスタ手術成功率１００％を誇っていたチームがあるときから続けて３件の術中死が発生。執刀医と院長はこの自体を憂慮し神経内科教室の万年講師で，不定愁訴外来の責任者田口に内部調査を依頼する。
この後行われた小児の手術は成功するが，その次の成人の手術は失敗術中死する。
田口はこれはただの医療ミスではないと感じるどうなっているか分からない。
院長は他に助力を仰ぐ。そしてきたのが厚生労働省の白鳥。これがとんでもない男。
食えない院長が思いきりいやがる相手なのだ。
最近のミステリーの傾向とは違って名探偵なのに見た目が･･･・・・★。
白鳥みたいにとんでもない言動をする探偵はいっぱいあるけれどね。
ミステリーとして犯行動機も納得出来る物だった。
それ以上に医師たちの人間関係や立場大学病院という物が非常に興味深く書かれていた。
バチスタ手術シーンは迫力あったな。
その中で絶対いないキャラって白鳥だよね。こんなとんでもないのが官僚にいたら今より世の中よくなるかそれとも。どっちだろう"(・_◎)””",
彼のようにとんでもないのは困るけれど，彼のように保身考えない官僚って言うのは居て欲しいけどね。
田口も面白いキャラだわ。出世したくなくて臨床ばかりしてたらいつの間にか講師になり医局長になっちゃって困ってる。で，そこへ出世欲の強い後輩が現れたのでさっさと医局長を譲って不定愁訴外来を作ったら，気が付いたら病院に無くては成らない物になってる。それで困っている不思議な人物。
でも，彼は腹黒病院長と不定愁訴外来の看護師の手のひらで踊らされてただけかも。結構悲しい身の上だったかな。最後に院長に一矢報いたから少しは溜飲下げたかな。看護師には負けっ放しだけどね。
臨床やってると出世出来ないって言うのは患者としては悲しいな。
これから読んだらナイチンゲールの沈黙がもっと楽しめたと思う。