サラマンダー殲滅

サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

これも読んだのにさっぱり忘れてた。
まあ,主婦がテロで夫と子どもを殺されて復讐をするって云う話だって事ぐらいは覚えていたけれど,ここまで,波瀾万丈とは思わなかった。
ハードボイルドでストーリーがどんどん広がっていく。
次がどうなるか,どんどん読んでしまう小説だった。
神鷹静香はテロに巻き込まれて夫と子どもを亡くした。彼女は外界に心を閉ざしてしまう。父が彼女にテロ組織汎銀河聖解放戦線への憎しみを植え付ける事によって意識を取り戻す。だが,娘の安全を思う父によって,彼女の精神にはテロ組織の人間の前では身体が動かなくなるように,精神ブロックがかけられていた。
だが,自分を戦士にしてくれた師匠と自分を助けるため,記憶を無くす薬を飲んだ。彼女に残ったのはテロ組織に対する憎しみのみ。
だが,彼女が記憶を無くす薬を飲んだことによって,彼女の記憶していた場所がどんどん融解していった。
彼女はテロ組織を破壊出来るのか。融解現象はどうなるのか。
非常に面白い小説であった。