ホミニッド・ヒューマン・ハイブリッド

ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)
ヒューマン -人類- (ハヤカワ文庫 SF (1520))
ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF)
ソウヤーって面白いって書いたんだけど,この三部作は今一だったかな。
設定は好いよね。
ニュートリノ観測用の重水タンクの中に突然出現した謎の人類。彼はクロマニヨンが絶滅し,変わりにネアンデルタールが進化した世界で,量子コンピューターの実験をしていた物理学者ポンターだった。
彼に関わるのが遺伝学教授メアリー。
第一巻はポンターが無事に元の世界に戻るまでのお話。
で,第二巻はクロマニヨンの世界とネアンデルタールの世界の交流お話と共に,ポンターがこちらで言う精神分析医にかかってるシーンが挿入される。この話がどうも内容を卑小化してしまっている感じを受けて成らない。
第三巻では,こちらの地球で地軸の変動が起こる可能性が出てきた。で,ネアンデルタールだけを殺す細菌兵器を作った人物がいる。其れを追いかけるメアリー,ポンター,ルーベン,ルイーズたち。
この兵器はネアンデルタールを殺すウイルスではなくて,クロマニヨンの男性のみを殺すウイルス兵器だった。
ウイルスの製造法をこっそり書き換えたのが,メアリーをレイプしたためにポンターから去勢されたラスキン
で,第三巻の挿入シーンは火星に行こうというアメリカ大統領の演説シーン。
こういう作り方が好きなのかな。ソウヤー。
宗教心起こる理由のところは面白かったな。