白い兎が逃げる

白い兎が逃げる (カッパ・ノベルス)

「不在の表明」犯人は探すけれど，疑われた人物のアリバイ崩しというのとは，一風変わった話になっていて面白かったわ。
「地下室の処刑」はイケメン刑事の森下の危機を救う火村。この犯人が殺人を犯した理由って言うのが，あまりにひどい。殺す相手に対して何の気持ちもないのに自分が楽するために殺す犯人。そしてどこにも信じられる物はないと嘆く。どうしようもない。
「比類無い神々しいような瞬間」
σ(^^)これって知っていたんでダイイング・メッセージ解っちゃったわ。でも，これの犯人って最初から解ってるけど，犯人のアリバイトリックを破るのが，この時期物というか，この一瞬しか使えなかったというか，これ思いついたの凄いわ（●＾o＾●）
表題作の犯人にはどこにも共感出来ない。この人のにはけっこうひどい,犯人って言うのが出てくる確率が高いみたいな気がする。
この本には火村やアリスの気持ちが語られるところが少なかったので寂しい。