マレー鉄道の謎

マレ-鉄道の謎 (講談社ノベルス)

マレ-鉄道の謎 (講談社ノベルス)

火村とアリスは共通の友人に会うために十二年振りにマレーシアのキャメロン・ハイランドへ。
やはり彼等が赴くところではお約束のように殺人事件が起こる。
最初に殺されたのはマレー人。彼は密室で死んでいて,遺書も見つかり自殺かとも思われる。
そして彼ともめていた日本人バックパッカー
そして最後にもう1人。
日本人と最後の1人は巻き込まれたような物。最後の1人の気の毒さと言ったら・・・・・・
最後の1人が殺されたことによって友人が疑われたので,火村は予定どうりに帰国しなければならない事情のため,最後の二十時間で事件を解決させなければならなくなる。
最後に事件を解決するために最初の事件現場を検証しているときに犯人と出会ってしまう。
そして犯人と対決する火村。
犯人逃走後アリスに
「彼と会った時対決しようと思ったんだろう。悪にとりつかれた男と向き合う機会に自制出来なかった。やり過ごして警察に任せるべきだった。彼が本物のピストル持っていたらどうする。許せなかったのか」
「そうかも」答える火村。
でも,この事件には裏があった。
最初の被害者が殺された理由だ。
その理由を作った人物にも訳があった。
しかし,彼は自分も被害者なのに自分からは行動を起こさず,最初の被害者に在ることを吹き込んだ(事実ではあるが)事により,殺人事件が起こり始めたのだ。
彼は「自分は何も悪いことをしていない」という。
アリスも火村も彼に罪を問うことは出来ない。そのことに怒りを感じるアリス。
少々後味の悪い終わり方だ。

この話のはじめで新婚カップルと一緒のツアーで火村と螢を見に行くツアーに行くアリス。
腐女子が喜ぶシーンだと思うσ(^^)も腐女子か(;^_^;)。
しかし螢見ながら,犯罪と悪に関して議論を交わすふたりも何というかだな。