氷結の魂

氷結の魂〈上〉 (トクマ・ノベルズ)

火の神ベイモットを祀るリアチュール。しかし氷の魔王グラーダスの手に落ちてしまう。泉の国キアンの第二王子ゼスを戴く火の神ベイモットを戴く同盟国の使節団が偵察に来る。ここから話が始まる。ゼスは美丈夫で生気にみち武勇に優れた勇猛でおおらかな男だった。その彼が戦いのうちに成長していく姿が描かれる。猪突猛進だった彼が周りの人の事を考えるようになっていく。自分の存在が周りの者にとってどういうものかわかってくる。
最初の彼には何故まわりのものが本当の事を言ってくれないかも理解するようになる。信じていた友人の裏切りにも耐えるようになる。ここまでおおらなか主人公が大人になっていく物語ってあったかな。
ストーリーも骨太で面白かった。
神体神の戦いをどうおしまいにするか。凄い。神を二人だけでなく一杯つくる。
こう言う戦いの終わらせ方があったか。
思いもよらなかった。
なるほどな。