闇鏡

闇鏡
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
室町初期が舞台。検非違使の龍雪は勇猛果敢の乱暴者ではあるが人一倍怖がり。彼は荒れ屋敷に何者かがいるという通報にいやいや出かける。そこには鬼がいた。って本当は鬼じゃなかったんだけれどね。いろいろ不思議なことが起こるけれど、すべて、人間のしていたこと。幽霊かと思われた人間は、死んだ人の復讐のためその人に化けていた。優しい人かと思っていた人は、恋のため恋敵を殺す。全ては人のしでかしたこと。
それでも、雰囲気は妖怪が出てきそうでいい。おまけに、内容は人間の汚いところとか、いっぱい書いてあるのに、なんとも読後感がいい。
星4つかな。