吉田キグルマレナイト

吉田キグルマレナイト
第23回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞
ここのところファンタジーノベル大賞作品読んでるんだけれど、何冊かの中ではこれが最高。こう言う最高って思える本読めるのが読書の楽しみ。なかなかこう言うふうに言える本にめぐり合うのは難しいけれど、でも、世の中にはあるのね。
葉一はアクション劇団にいたが大失敗しクビになる。次の日着ぐるみ劇団のアルバイトが持ち込まれる。そこでハプニングが起こる。主役が倒れたのだ。葉一が主役に抜擢される。必死で特訓する葉一。舞台で失敗したかと思うと不思議な声に導かれてなんとか無事に舞台が終わる。その舞台が終わったあと、新しい舞台を作ることになる。新しい着ぐるみも。この劇団には不思議がある。中の人が着ぐるみを着るのではなく、着ぐるみの声が聞こえる人がその着ぐるみをきるのだ。劇団に愛情持っていても、着ぐるみの声が聞こえないとここにはいられない。必死なのに、ダメ。悲しいことだ。
そして最後の大行進。たのしいね〜。
いや〜。面白かった。
星五つだわ。