90ミニッツ

作・演出 三谷幸喜
出演 西村雅彦、近藤芳正
三谷さんのお芝居はストーリーがしっかりしていて好き。
でも、このお芝居気楽に見るには重いテーマだわ。
今では、親が子供の治療を拒否しても医療側の判断が優先されるはずよね。
父親はどうしても輸血を伴う治療には応じようとしない。そして、無視して治療してくれと頼む。自分の妻や周りの人に自分は反対したという立場を見せたくて。でも、医者も自分の身がかわいい。父親は治療したら訴えるし、自分たちに有利な証言するといってるのだから。
とうとう医者は医者の良心の訴えに耳を貸し、手術を進める。
父親はもう3秒医者が手術にゴーといわなければ自分が言っていたという。それを聞いた時の医者のセリフの言い方がよかった。失敗したというのじゃなく、そうだったのか。という、気が抜けた感じ。しまったというのじゃこのお芝居の終わった後の感じが違ってくるものね。
西村さんと近藤さん、本当に素晴らしい。丁々発止って感じでセリフ言い合う。
素晴らしい舞台だったな。