WORLD WAR Z

WORLD WAR Z
中国奥地で発生した謎の疫病。それがすべてのはじまりだった。高熱を発し、死亡したのちに甦る死者たち。それはあっという間に世界に広がっていった。
それに人々はどうやって戦って行ったか。
この小説、この戦いが終わってから、戦った人々に対するインタビュー形式の小説だ。
そのためか、非常に読みやすかった。
ぐんぐん引き込まれる。この事件を金儲けの道具にしようとしたりする人も出てくる。
悲惨な目にあってもたくましく生きていく人もいる。
そして自分の身も省みず戦う人。戦いが終わった後、戦時中の記憶に耐えられず死んでいく人々。考えさせられるわ。
一番興味深かったのは、宇宙ステーションに戦争中とどまって地球の状況を地上に知らせ、戦争を勝利に導いた人たち。彼らは悲惨な地球の様を見て、だが見ているしか出来ない。それが切々と伝わってくる。彼らはなんとか地球に戻れたが、ずっと無重力状態にいたため、歩くことも出来ず、亡くなっていく。一番好きなパートだ。
日本のパートが良くできていた。引きこもりのオタクの生態がとてもよくあらわされてる。
だから、ほかの事もよく調べてるんだろうな、と思わされた。
これ映画化されるそうだけど、誰主役にするんだろう。
何回も出てくる兵士かな。
見ちゃうかも。