ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ
子供が主人公って森見登美彦の作品では初めてじゃないかな。
子供が主人公だけあって非常に主人公が前向き。
突然ペンギンが出てきて、なんだか解らない海があり、ウロボロスの輪のように始まりと終わりが一緒の川が突然住んでいる町に現れる。
主人公たちはその謎を解こうとする。
主人公前向きだけど、面白いキャラクターだ。
友人にどうして怒らないのか聞かれて「おっぱいのこと考えるとこころが平和になる」って答えてそれはいかがなものかといわれる。
さすが森見さんの作品の主人公だわ。
いじめっ子にプールのなかで海水パンツ取られても平気でそのままプールから上がってみたりと面白い子だ。
で、最後に町の異変の原因がわかるけれど、これは主人公にとって悲劇な結果になる。
でも、いつか大好きな人に再び出会う事を心に決めるところはとても良かった。
とてもいい読後感のお話だった。
結局お姉さんが何だったのか良くわからないけれど、とてもいいお話だった。