破滅の箱・再生の箱 トクソウ事件ファイル①②

破滅の箱 トクソウ事件ファイル(1) (講談社ノベルス)再生の箱 トクソウ事件ファイル(2) (講談社ノベルス)
金敷署の厄介者が集まる、生活保安課防犯係特殊相談対策室。通称“駄目な方のトクソウ”を訪れるのは、自称霊能力者や呪われた青年、宇宙人を警戒する男など、奇妙な人々ばかり。
ここに配属された一人の熱血警官。彼は警察に正義を求めてきたが、どこかでずれていき、とうとうトクソウに飛ばされた。
で、彼が主役かと思ったらあっという間に事件に巻き込まれて半身不随になってしまう。
で、次に配属されたものも、その次のものも死んだり、再起不能になる。
どういう話になるのかと思ったら、なんとも凄い話。
人間の悪意を増幅させるように町が作られていく。本当にそうなるんじゃ無いかと思わされて恐ろしい。
で、①の最後でそれをたくらんだ人間が死んで終わりかと思ったら、②に続く。
②のほうがもっとやな感じ。こっちは悪意じゃなく正義をかざして、悪人を裁く人たちが出て、それを人々が称揚していく。
そして、これをたくらんだ人間。
いやー参った。
彼か。確かに彼はどこにもいる。
最初の事件で刃物がどこから出てきたのか考えると彼しかいないことがわかる。
けど、解らなかったな。
私。
この人の作品らしく気持ち悪かったけれど、面白かった。