ほうかごのロケッティア

ほうかごのロケッティア (ガガガ文庫)
少年少女が頑張ってロケットを作る話。こう書くとさわやかな青春ドラマみたいだけど、そうじゃないのよね。登場人物たちが痛い。
主人公は中学時代いじめにあい、遠く離れた離島の高校で何故かクラスの秩序を保つヒエラルキーを維持するような行動をしている。
そして其の高校に主人公がかつて熱烈なファンだった元アイドルが転校してくる。
彼女は彼のファンレターが元で歌手をやめざるを得なくなり、携帯電話と話す電波な少女。
彼女の携帯を宇宙に送るためにロケットを作ろうとし、仲間を集める。
彼らに協力するおじいさんがとてもいい味出してる。
途中で挫折しそうになるが初志貫徹。ロケットを打ち上げたいって言う気持ちがほんとうにひしひしと伝わってくる。
主人公があまり理科に強くないから易しく解説してるところもいい。
時々出てくるアニメネタも私がわかる範囲って言うところもツボだわ。
最後のシーンいいわよね。
幸せな気持ちになる。