時の娘

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)
こういうロマンチックなSFって大好き。普通の恋愛物興味ないけど、SFが絡んだ恋愛ものってすきなのよね。
いろいろあって二人が結ばれるのが一番好きだなのだけれど、「チャリティーのことづけ」みたいに結ばれないのもいい。最後のことづけがいいのよね。
愛する人を救うために過去に戻る「時のいたみ」は凄い皮肉。愛する人を救うことは救うけど、ずっと二人は幸せでしたじゃなく、数年後に分かれました。だものね。でも、なんか解る終わり方だった。
「台詞指導」はなんともいえない話。愛するときを逃してはいけない。愛はまってくれない。か。なるほどな〜。
一番すきなのは「時があたらしかったころ」こういう話が一番好き。白亜紀(たぶん)で時代錯誤異物の捜査をする男。
で、そこで火星人の子供たちをすくう。彼の時代の火星人は文明が滅びてしまっているけれど、この時代は文明の最盛期。二人は火星に戻されて二度と会えないかと思ったら、ってお話だけれど、こういうの大好き。
でも、星雲賞用にとなると「インキーにわびる」かな〜。