スメラギの国
- 作者: 朱川湊人
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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志郎の新たなアパートの前に猫たちの住む広場があった。そこを駐車場にしたことが志郎の不幸の始まりだった。そこに住む志郎がスメラギと名付けた猫とその周りにいる猫たちは普通の猫と違っていた。そして志郎はスメラギの子をひき殺してしまう。
それから猫たちの復讐が始まった。
これが非常に怖い。
この復讐を行うのはスメラギの意思と思いこんだ一匹の猫。この猫の想いというのは一切描かれてないのがもっと怖い。
でも,最後のスメラギの想いが悲しい。
途中が非常に想いので辛くなるけれど,最後まで読んでよかった。
志郎の会社の息子を交通事故でなくした人の再生に関わるネコちゃんが可愛くて何ともいえない。