前港説百物語

前巷説百物語 (怪BOOKS)
大損まる損、なき損死に損遣られ損。ありとあらゆる浮世の損を、見合った銭で肩代わり。銭で埋まらぬ損を損料やえんまやが肩代わり。
小俣潜りの又市が、上方にいられずに江戸に逃れてきて、成り行きから損料やえんま屋の手伝いをすることに。持ち込まれる事件は思い物が多い。そして最後の事件で,えんま屋の人々はバラバラになる。又市は御行の又市と言う名前を名乗ることになる。