鍵の猫

鍵の猫―Niki’s tales (講談社X文庫―ホワイトハート)

鍵の猫―Niki’s tales (講談社X文庫―ホワイトハート)

不思議なって言うのとは違うか,何て言うのかな。
猫と鴉が出てくるお話。
この世界では猫は亡くなった人の魂を導いて向こうの世界に送る。
扉を開くのは鍵猫。
鍵猫は先代鍵猫から心臓を送られる。送った鍵猫は死んでしまう。
そしてカラスがあっち側の魂を人間に送り届ける。
ニキは突然鍵猫になる。
子猫が鍵猫になるとそれ以前の記憶を無くす。
鍵猫としてのつとめを隣りの地区の鍵猫から伝授される。
しかし扉を開ける方法はニキ自信が見つけなければ成らない。
自分の命を捨ててまである人間に命を送ろうとする一匹の鴉。
しかし彼女の胎内では命は育まれることはない。
それでも送るカラス。
そしてニキの過去。
人間に対する様々な思いの中でニキは扉を開けられるのか。
この話の中で人間は背景でしかない。
でも,なんかいいのよね。このお話。
本当に不思議な感じ。
好きだな。この話。