絢爛たる暗号
- 作者: 織田正吉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1986/12/15
- メディア: 文庫
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これは面白い。
読むのに三日もかかったけど(途中和歌をいくつかとばしたのに(;^_^A アセアセ・・・,)
百人一首には何故似たような語句が多いのか。
和歌の第一人者である定家が編纂したと言われているのに駄作や愚作が多いのか。
それを解き放そうと試みたお話。
この編者が低下であると言うことは,最初に証明されている。
で,何故愚作や駄作が多いのかと言うことを和歌の言葉を比べながら考察している。
そして定家がこれらの和歌を選んでいった理由にまで考察が及んでいる。
これが納得させられるのだ。
千年近くものあいだどうしてこういう事に誰も気が付かなかったんだろう。
駄作が多いと行っても定家が選んだのだからきっと好い歌なんだろうと思いこんだのだろうか。
ちょっとつがう角度から物事を見ることの重要性を感じさせられた。
それだけでなく謎ときとしても面白く読めた。