進化の設計者

進化の設計者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

進化の設計者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

今より一寸未来の2036年。先進国がユビキタス社会を実現している。
気象予測シュミレーションが大型台風の進路予測を大きくはづれた原因の究明におわれている吉野尚美。
高齢福祉係の日向は行きがかりから福祉事業を妨害する「ユーレカ」という団体を調査中行方不明になったジャーナリストを捜すことになる。
スマトラ沖で原人の化石発掘中行方不明になった古生物学者を探す山城星香。
それぞれの背後にいる優生学的思想を持つ団体「ユーレカ」。
この話どうやってまとめるのかと思っていたら,もの凄く気持ちよくばっさりとまとまった。こういう終わりかったっていいよね。
人類が進化してくかもっていう事を感じさせる終わり方にしてるところがなんともいい。SFよんでるな〜って思わされる。さすが林さんだわ。
JAMTECSで停電のためスーパーコンピューターが動かなくなるってシーンがあったけど,このJAMTECSのモデルのJAMSTECに見学行ったとき(小松さんのお供で行ったんで普通は入れないコンピュータルームにも入った)近くの変電所に落雷があって停電になって地球シュミレーションにも影響が合ったらしい。
そのときのこと思い出しちゃったわ。