オートマート

オートマート (講談社X文庫 ホワイトハート)

これってこの人の処女作なのかな。
何とも魅力的なキャラクターがいっぱい。
主人公の時計職人をめざすアルトエリッツ。
何時までも残る物を作りたい宮廷建築家のカロディロカロディノ。
虐げられ蔑まれている民出身の歌姫リザメア。
アルは名声を求めて「皇帝の心臓は機械，心は歌，心は城で出来ている。皇帝の病を治す職人を求める」というおふれを見，帝都へ行く。
そして皇帝に出会う。皇帝は機械人形だったのだ。
とても心弾かれる設定。
面白かったのだけど，途中のアルの秘密に関わる騒動はいかがな物かな。
この話って必要なのか。
これがなく前半のままの話で進んでくれたらもっとよかったな。