未踏惑星キー・ラーゴ

未踏惑星キー・ラーゴ (新潮文庫)

未踏惑星キー・ラーゴ (新潮文庫)

これも読んだはずだけれど、忘れてタナ〜。
でも、凄くいい話だったって感想は覚えてたわ。
読み直してみたら,これがいい。
梶尾さんの作品の中でベストファイブに成るかも。
登場人物の中に美亜って名前あるし,機敷埜って名前出すのは,梶尾さんのお約束だよね。
アトランダム・ジャンクションとかズウフル5とかはでてくるけれど,他の作品のように異星人はでてこない。ただひたすら,人類で溢れかえった地球から逃れようとする人々の為に,惑星鑑定士という人々が居る。
主人公はその惑星鑑定士セイタロで鑑定ミスの為に家族を含めある惑星上の人類が絶滅する。
でたらめに降り立った惑星は昔の懐かしい地球のような素晴らしい星。
そこには地球人の女の子1人と惑星固有の可愛い熊もどきの生物。そして家型コンピューターフェッセンデン(ネーミングが好いよね,さすがカジシン)
その惑星に暮らすことによってセイタロは癒されこの星をかけがえのないものと考えるように成っていく。
ところが
その惑星に悪徳惑星鑑定士がやってくる。
其れをどうやっておっぱらうか。
結局は惑星自体が人類には適さないということが解るが,其れまでのいろいろが楽しい。
SFらしくてほのぼのとして本当に安心して読める本だわ。