時の彼方の王冠

久しぶりにダイアナ・ウィン・ジョーンズ読んでぐっと来たわ。
ひょっとしたら「ダークホルムの闇の君」以来の傑作かな。
一巻,二巻がいまいちかなと思っていたら,あの流れって言うのは必然な話だったのね。
この巻は一巻,二巻から一年足らず過ぎたころ,前巻出てきた人たちの性格が違って見える。
特にキリアンの父親ケリル。彼は好い主君に見えたけれど,結局は自分の地位を守るのに汲々としている。
対して無気力だったネイビスが格好いいこと。
まあ,人を片面から見てもだけって事ね。人物像が深くなってるのが好い。
ここにはこの時代より二百年先のメイフェンが出てくる。彼女は消えてしまった女王になるべきだったノレスの変わりに連れてこられたのだ。ここれは三巻で出てきたカンクリーディンの陰謀だった。
二巻のミットは何故出てくるんだろうと思ったが,こういう必然があって出てくるのね。
σ(^^)何回も書いてるけど,血筋できまるのってすきじゃない。
でも,メイフェンの父が,祖父の祖父のそのまた祖父に辿るとみんななにがしら関係有ることになるって行っていた。まあそうだよね。血筋だけでなく,その人物の生き方によって決まるのだから。
この中では王様候補は何人もいた。この人物に決まった方法ってすごくいい。
満足したわ。
でも,最後メイウェンが現代に戻って,ミットが追いかけてくるんだよね。
何故だ。わからん。