サブリエル

サブリエル―冥界の扉〈上〉 (古王国記)

サブリエル―冥界の扉〈上〉 (古王国記)

非常に夢中になって読んだ素晴らしいファンタジー
このくらい複雑で読み応え有ると読んでてたのしい。
主人公たちは血筋で戦わざる宿命を背負わされているけれど,悩みながら戦うところもよかったな。
アンセルスティエールと古王国。
古王国では魔術が栄え,死霊が徘徊し,冥界への扉が常に開かれている。
サブリエルの父は古王国の魔術師でよみがえろうとする死霊たちに永遠の死を与える役目を果たしている。
彼女はずっとアンセルスティエールの学校へ通っていた。
そこへ,父の失踪が伝えられた。
彼女はその真相を知るために古王国に赴く。
彼女は父の跡を継いで,新たなアブホーセンとなり,200年眠りにつかされていた王国の世継ぎタッチストーンと,謎の猫モゲットとともに,大死霊となったケリゴールを倒すために戦いに赴く。
結局は二人と三人だけの力だけでなく,助けられて死霊に勝つ。
そこもまたよかったわ。
自分がケリゴールにだまされたために,母も姉妹も亡くなり,王国が滅びた事を悩んでいるタッチストーンが悲しい。
でも,そこもこの話にふくらみを持たせてると思う。
面白かったわ。