恐怖の存在

これは昨日と違って温暖化が起こるかどうか懐疑的な見解で話が進む。
2003年、太平洋の島嶼とうしょ国家バヌアツが、地球温暖化による海位上昇によって、海抜1mの国土が水没するとして、CO2排出量が世界最大の米国を相手に訴訟を起こす。この訴訟を支えるのは環境保護団体の米国環境資源基金(NERF)。費用はNERFを支援してきた富豪ジョージ・モートンが受け持つ。
 だが、NERFは温暖化に世界の注目を集め、金儲けするために、環境テロリストと結び付いていた。高度にネットワーク化されたテロリストたちは、人為的に落雷・洪水・津波などの大規模な気象災害を起こそうと目論む。モートンの顧問弁護士エヴァンズと秘書のサラ、大学教授のケナーらが命がけでその凶行を食い止める。
という話。
作品としてはさくさく読めた。
この本は私達に自分で物事を考えるようにって言ってるような気がした。
後編のp387からの作者の言葉がすべてを語っていると思う。
作者は温暖化について,進んでいるとも進んでいないとも言えない。また,二酸化炭素の上昇が人間の活動の為か,否かも未だに言えない。
だから冷静に自分でデータをみて,思いこみはやめようとも言っている。
確かに今,温暖化の原因は二酸化炭素だと言われている。二酸化炭素の上昇が人間活動のせいだとも。
σ(^^)もどちらが正しいか解らない。
地球温暖化防止策は必要だけれど,コストに見合った方法をとろう,という意見には何となく弾かれたが。でも,無闇な自然破壊と,よけいなエネルギーの浪費はやめたいと思う。]