ネクロポリス

ネクロポリス 上

ネクロポリス 上

ジュンは,懐かしい故人と再会できる聖地、アナザー・ヒルに行く。死者たちを「お客さん」と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。ジュンは故人と会うというのを比喩だと思っていた。
しかし,本当にそこでは死んだ人たちが現れるのだ。
そして,故人たちと話が出来る。
しかし,その年はいつものヒガンと違っていた。
という話。
夢中で読んでしまった。さすがに恩田陸。σ(^^)ホラーって得意じゃないけれど,こういうのだったらOK。
このアナザー・ヒルがあるところって,イギリスの植民地で後から日本人が移住してきて,混じってるってところなので,日本の風習が変化して受け継がれている。で,日本はイギリスの植民地で独立したらしい。
で,原住民がいたらしくそれがラインマン。
アナザー・ヒルにはいれるのはヒガンのみ。
何か事が起こったときラインマンたちが出てくる。
で,はいれる人もその土地V何とかって言うんだけど,そこの人たちのみ。
ジュンはそこの人たちと血が繋がっていたため入ることが出来た。
その年,外の世界では連続殺人がおこる。
故人たちに犯人を聞きたいと願っていたのだ。
故人たちは嘘をいわなから。
でも,何かが起こって,故人たちは現れにくくなっていた。
故人たちが現れにくくなっているのは、現世に残る人たちの気持ちの持ちようが変わってきたから。
そして,嘘を言える死人が現れ,そしてそれは連続殺人犯だった。
彼を何とかしなくては,ヒガンは壊れてしまう。
と色々有るけれど,結末はあっけないのよね。
でも,見張ってないと大変な事が起こるかもッテ言う暗示はある。
そういいながらこの結末でもいいかって思わせちゃうところが凄いと思う。