歌舞伎囃子の魅力

nigatu232006-05-20

人間国宝堅田喜三久氏の講演。
この人はフリーなのでほとんど歌舞伎の演奏はしないそうだけれど,やはり囃子方だけあって,歌舞伎の知識もしっかり持っていられる。
しかも話が非常に面白い。
とても有意義で楽しい時間であった。
最初は歌舞伎の効果音のお話。
雨・風・雪のそれぞれの降り方や勢いによる違い。
風の音は藁葺きの民家で戸板に風が吹き付ける状態を表しているんだそうだ。
また,その風の音が風らしく聞こえるように生るには五年はかかるとか。
そうだよね。
太鼓のたぐいは何十種類も在るとか(数言われたのだけれど忘れてしまった)プロに成るには其れをすべて弾きこなせなくては成らないとか。
そうだよね。
小鼓・大鼓・締太鼓それぞれの音の違いや取り扱いの注意が興味深かった。
小鼓は馬の皮が使ってあって,乾燥に弱いのだとか。
和紙につばを付けて皮につける。すると全然音が違う。
しかし牛の皮を使っている大鼓は湿気に弱いらしい。
今日も乾燥させていたとか。
この人は古典だけでなく,クラシックやジャズとかも一緒に演奏しているとか。
其れは自分が面白いと思ってやってるってのが伝わってきた。
この人兄妹が8人いるんだそうだ。だけど1人今一の人がいて一門会の時何をやらせるかで兄妹中で何時も頭を悩ませて,在る曲を何時もやらせていたとか。
クラシックの指揮者が独特の指揮をするので,合わせるのに苦労したけれど,其れを感(のような物かな)で合わせるようにしたとか。
曲は全部自分で書いて覚えたとか。
話がどんどん長くなって延びて会場の人は困っていたけれど,もっと話聞きたかったな。
太鼓の楽譜書いてくれたが,まるで暗号みたいだった。
こういう物考えた人は頭のできが違ってたんじゃないかとか言っていたけれど。
#って「ちりから」って読むんだって(@_@)
音は「ちたぷぽん」って言うんだって"(・_◎)””",