学寮祭の夜

学寮祭の夜 (創元推理文庫)

学寮祭の夜 (創元推理文庫)

第二次大戦前の時代の推理小説
クリスティーと並ぶ女流作家らしい。
殺人事件じゃなく,嫌がらせ文書に悩んでいる女子カレッジの話。
解決を頼まれたその学校の卒業生の推理作家。
その話の他に,彼女に求婚する男と彼女の気持ちが中心の話かな。
男は彼女が殺人犯にされそうになったとき助けてくれた探偵。
彼の求婚に応えられない葛藤が中心のはなしかな。
嫌がらせの犯人の述懐も凄すぎ。
愛する人のすることは何でも許してしまう女。
それでも,最後に求婚に応える。
この間の葛藤がすごくいい。
読みにくかったけれど,面白かったな。