ハイブリッド・アーマー

ハイブリッド・アーマー (ハルキ・ノベルス)

ハイブリッド・アーマー (ハルキ・ノベルス)

なんて言うのかな,つまらない話って訳じゃないけれど,なんかな〜。
この話のいいところって,これを読むだろう青少年に結核がいかに恐ろしいかってことを教えてることだわ。
この主人公結核にかかるのだけれど,ちゃんと薬飲むようにと言う医師の指示を面倒に思い,不規則服用を行う。
で,結果,薬剤耐性結核菌という,薬の効かない結核に感染してしまう。
今のヒトって結核って怖い病気と思っていない。
で,こういう薬剤耐性菌が蔓延することになる。
こういう作品で,結核の恐ろしさを教えてくれるっていいことだわ。
ま,話は主人公が結核療養所に入れられて,散歩しているときにスズメバチにさされて瀕死の重傷を負うところから話が始まるので,結核の話はプロローグなんだけどね。