オルガニスト 

オルガニスト (新潮文庫)

オルガニスト (新潮文庫)

ファンタジー大賞受賞作。
ファンタジー大賞受賞作では久しぶりに面白かった〜。
やっぱりSFよりの作品だと面白いって感じるのかなσ(^^)。
こういう話好きだわσ(^^)。星4つかな。
普通に生活することより音楽を奏でることを望む音楽家たち。
凄いな。
そういう人たちもいるかもね。
テオには天才的なオルガニストの友人ヨーゼフがいた。
しかしヨーゼフはテオの運転する車で事故に遭い,脊髄に損傷を負い半身不随になる。
責任を感じるテオ。
そしてヨーゼフは姿を消した。
10年後,素晴らしい演奏をするオルガニスト,ハンス・ライニヒが現れた。
テオは彼がヨーゼフではないかと思う。
ヨーゼフの恩師の盲目のオルガニスト,ラインベルガーに相談する。
インベルガーはオルガンを弾いている時オルガンが爆発し死亡する。
オルガンはある旋律で弾かれた時に爆発するようになっていたのだ。
事件を解決するためにハンス・ライニヒを探すテオ。
そして,彼がヨーゼフだったことが解る。
彼はソ連崩壊後祖国からでた医師によって手術を受けオルガンを弾けるようになったのだ。
その医師はかれの回復を世に知らしめて自分の成果として発表したかったのだがヨーゼフはオルガニストとして完璧な物になるまで世に出たくはなかったのだ。
しかし,恩師であるラインベルガーは彼の演奏を否定する。
で,彼は自分と恩師が同じだけの理解でもってオルガンを弾いていることを証明するために有る旋律を弾くとオルガンが爆発するようにセットしたのだ。
だがテオがヨーゼフをみつけた時には治療の時使ったガン細胞の為に癌に冒されてしまったのだ。
そしてヨーゼフはオルガンと自分を一体化させることを望む。
自分が音楽になることを望んだのだ。
治療した医師は音楽家というのはどういう存在なのかとテオにとう。
しかし彼は応えられない。