白石加世子の百物語

nigatu232006-02-21

やっぱり白石加世子って凄いわ。
面白くてちょっと怖くて泣かせる。
一話目は「栞の恋」矢川湊人
恋物語なんて趣味じゃないと思っていたら,違った。
有る娘があこがれている人と思いこんで,本の間に挟んだ栞を通して文通する。
しかし,相手が自分があこがれている人ではなく,過去の特攻で亡くなった人であると知る。最後の彼の文で泣けたわ。
二話目は「首」夢枕獏
陰陽師の一遍。
これって凄く気色の悪い話よね。
読んだばかりだから覚えてるけれど,読むより怖い(_a;;)タラァー,
これって白石加世子の話術かな。
このときの着物が素敵だった。
有名な人の作品らしい。
地模様が格子になっていた。
襟あたりが青で胴のあたりが白っぽいかんじで裾が紫のとても品のいい品。
臙脂っぽい色で一匹蝶がとんでる。
ところが下前に髑髏とススキ。
これが何ともいいわよね。