しゃばけ

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2

ねこのばば しゃばけシリーズ 3

ねこのばば しゃばけシリーズ 3

これって本当に読み心地のいい作品だったわ.
しゃばけ(娑婆気)とは俗世間における名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心。
主人公の「若だんな」は大きな回船問屋と薬種問屋を営む大店の一人息子。
頭よくて人の機微に優れていて根性もある.
言うところ無いのだけれど、蒲柳の質.所か何時死ぬか分からないくらい体が弱い.
で、そばに着いているのが手代ふたり.
彼等は妖.
で、若旦那の周りには彼を案じるひとばかり.
ていう優しい話.
いいよねこういう話.
ファンタジー大賞に選ばれる作品はいいよね.
その後の短篇もいいのだ.
若旦那一太郎の兄松太郎の話「そらのビードロ」っていいよね.
幼なじみ栄吉のお菓子を文句言いながら買っていく隠居の話なんてなんていっていいいのだろう.
こういう話読むとなんて言っていいんだろう.
きもちがいい.
手代たちの過去が語られる話も良い.
本当にいい話だわ