螢女

藤崎慎吾
コンピューター関連の仕事をしている池澤は休暇のたびに東京近郊の寂れたキャンプ地に来ていた.人気のない山中の廃屋にかかってきた電話。それは「森」の驚くべき秘密を、そして何百年もの間、埋もれていた記憶を語る。池澤は故郷の伝説の巫女「螢女」を思い出す.そのころ、そのキャンプ地のちかくで行われていたリーゾート開発の工事に事故が相次ぐ.
森の逆襲なのか、天狗の呪いなのか.最初ホラーなのかと思っていたけれど、SF色の方が強いかも.池澤が助っ人に頼んだW大の南方の研究って言うのはけっこう科学的.一応理論在るし.地震が起きるのって言うのは、何かホラーっぽいのだけれど.森が脳のようだって言うのも何か面白い.