人形はこたつで推理する、人形は遠足で推理する、人形は眠れない.

我孫子武丸
探偵は腹話術師朝永嘉夫の操る人形鞠小路鞠夫.
嘉夫は二重人格で鞠夫はもう一つの人格で、彼が推理する.
「こたつ」は短編集で、「遠足」はバスジャックされる話.
バスジャック犯人が負わされた、殺人事件の真犯人を推理する話.
「眠れない」では嘉夫が二重人格のもう一つの人格鞠夫ができたきっかけが語られるが、いまいち、二重人格になったきっかけとしては弱い気がする.
語り手の妹尾睦月は何故か二重人格者に好かれる.
嘉夫も彼女に会ってすぐに自分の秘密を打ち明けるし、「眠れない」でも、二重人格の人に好かれて追っかけ回される.
三冊一気に読んでしまった.