作者を探す六人の登場人物

小松左京さんがピランデルロを卒論にされたっていう話をされていてこの「作者を探す六人の登場人物」の話何回もされていたのでどんな話かなと思っていた。戯曲の中の道場人物が外に出てきちゃうって事だけは聞いていた。そしたらなんと。外に出てきちゃう人たちって自分の事語り始めるのね。そういう話だったのか。で、それを見ている役者たち(役者が舞台の稽古しているところに六人が現れちゃうのだ)の反応がなんていうんだろう。六人がおかしいと思いながら、彼らの語る話が面白くてつい聞き入ってそれを舞台化しようとし始めちゃうのね。それを見ていた六人が演技が違うとか細かいこと言っちゃう。その二つのグループの反応が違ってっておもしろい。結構観念的なこと言うのになんか変と思いながら聞き入っちゃう。上演時間長かったのに気が付いたら終わってたわ。

作:ルイージピランデッロ
翻訳:白沢定雄
上演台本・演出:長塚圭史
出演:安藤輪子 碓井菜央 岡部たかし 香取直登 北川結 草刈民代
玉置孝匡 中嶋野々子 並川花連 美木マサオ 山崎一  ほか (五十音順)