出てこようとしているトロンプルイユ

お気に入りのヨーロッパ企画の公園。いつもSFぽいの上演してるんで今回もそうかなと思っていたら、なんと舞台が1930年代ごろのパリ。亡くなった絵描きの部屋を家主からかたずけるよう命じられた家賃滞納してる3人の絵描き。この三人が仕事もしないでついつい芸術論争し始めちゃう。これが舞台で何回も起きる。聞いてても何言ってるか分からん話だったけれど。
で、絵描きが書いているのがトロンプルイユ。トロンプルイユって騙し絵なのね。で、この画家のテーマが絵画から飛び出す。数枚の連作でだんだん飛び出してくる。で、怪獣みたいなのが飛び出す連作があって、本当に飛び出してきて食べられちゃう。と、またもとに戻り、この絵の連作の最後をまた見てしまう、と4股怪獣が飛び出してみんな食べられちゃう。って、この繰り返し。繰り返しってヨーロッパ企画ではよくあるのよね。で、繰り返すんだが、少しずつ食べられる前が変わっていく。そしてなんと、上位のパトロールが出てきたりして、どんどん違ってくる。この微妙な違いがなんともね。よくこんなにいっぱいのパターン考え付くものよね。死んじゃった画家が現れたりするし。パトロールはあてにならない。それでこれどう終わらすかと思ったら、なんとダリが現れ時間操作しちゃう。よくまあこんなこと考えたものだ。やっぱ、最高だわ。ヨーロッパ企画

作・演出:上田誠 音楽:滝本晃司
出演:石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力 / 金丸慎太郎、川面千晶、木下出、菅原永二