クリュセの魚

「長いあいだ戦争を忘れ去っていた人類。だが、異星文明の遺構であるワームホールゲートの発見で、状況は一変する。地球‐火星間をそのゲートで直結する計画が浮上し、人類第二の故郷・火星はいま、激動の時代を迎えようとしていた。二四四五年八月、一一歳の少年、葦船彰人は、クリュセ低地の開星記念堂で、一六歳の少女、大島麻理沙に出会い、恋に落ちた。ふたりはやがて、時代の奔流に巻き込まれてゆく…壮大な物語世界が立ち上がる、渾身の恋愛小説。」
こう言うボーイミーツガールって私好きなのだわ。
このお話女の子に事情があってそれを知らない男の子はただただ彼女とふんわりした恋をしていると思っている。で、突然彼女の恐ろしい行動を知る。この男の子それで引きこもってしまう。なんかこの男の子最後まで傍観者であり流されてる。
そういうものかな。
こんなこと書いてるけど、この話面白い。この中に出てくる宇宙人が異色でいい。こう言う宇宙人?異星人いるかもって思っちゃう。登場人物の中ではLが好きかも。麻理沙の婚約者でありながら逃げられちゃうけど、忘れられないっていうところが好き。重要なところではどこでもいるし。美談師なのにね。