五人姉妹

五人姉妹 葉那子には臓器スペアとしての4人のクローンがいる。もう臓器は必要なくなったけれど、彼女は4人に会うことにする。クローンであってもみんなそれぞれに個性が違う。代理母の違いなのか。環境によって個性が違うってことなのかな。最後の子にあって自分の人生肯定できた葉那子は幸せだと思う。
ホールド・ミー・タイト こういうのは一番苦手。ヴァーチャル空間面白いけど、ヴァーチャルでも恋愛が一番ってついていけない。
KAIGOの夜 これな一番面白かった。読んでるうちにこの世界には人がいないんだなってわかる。わかっても、残されたロボットがこう言うもの求めるってなんというか、あるかもしれないって思ってしまった。ロボットたちが作られた理由がそこにあるのだから、なくなっちゃったら求めるよね。でも、与えてやる<中枢>だってロボットだよね。この世界大丈夫なのだろうか、このあと。
お代は見てのお帰り・賎の小田巻き これって両方とも親と子の葛藤の話なのね。なくなってしまった親とどうやって蟠りをとくか。SFだからできる事なのね。
箱の中の猫 この作品集の中で一番SFしてる話かな。ISSに勤務する恋人。10日に一辺の通信。しかし、突然ISSとの通信がtp切れるようになった。原因はわからない。いるけれど、いない。いないけれど、いる。シュレーディンガーの猫の変奏曲かしら。恋人を思いながら時間ともに心穏やかになっていく優香。いい終わり方だわ。
子供の領分 この話もいい話。すごく好き。周りの子供たちの世話をしてると思っていたマサシ。でも、実際はシベ手がマサシのためにいた。子供ではなくなったマサシ。成長なんだけど、なんかかなしいというか、なんというか。好きな話なんだけど、なんて言っていいのかな。