トロイメライ

トロイメライ
テンペスト」と同時代のお話だけれど、これは宮中の話じゃなく一般庶民のお話。
でも、「テンペスト」の登場人物たちが主役の武太と少しだけれどかかわりあうところが懐かしくてうれしかったな。
この人のお話には神がかったというか不可思議な力が現れてくる話もあるが、これはそういうところがなかったけれども、とてもよくできてる話だと思う。
武太の成長も読んでいて気持ちよかった。
庶民の話なので貧しさに売られていく少年少女の話もあるがこの作者の持っているものだろうか、誰も前向きなところが好き。