地球移動作戦

地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
この人の作品って、ちょっと前のSFって香りが漂っていて好きだな。
なつかしのタキオンとか、なんだか解らない、魔法のアイテム、ピアノドライブとか、なんかいい。
それにそれなりの科学的解説。ここが肝心よね。
最初にこの地球を破滅させるミラー惑星を発見した人たちが致死量の放射線をあびて、生きて地球に帰ることをあきらめて、観測続けようとするところが感動的。
それとACOM。これと人間との係わり合い。
一人の人間を殺すことが、多くの人間助けられるとなったら、平然と人間を殺す。
でも、自分達より人間が大事。
こういう人工意識ができるのだろうか。
途中が凄く早く動きすぎちゃうんだけど、それでも、とても面白かったな。