でかい月だな

でかい月だな
幸彦は友人だと思っていた涼平に崖から突き落とされ足をわるくし大好きなバスケットが出来なくなる。家族も友人も涼平の事を悪く言うが彼はそれが出来ない。幸彦は何故涼平がこういう事をしたのか知りたかったのだ。自分が何か涼平にしたのではないかと思って。怪我をしてから彼は今まで知り合わなかったような種類の友人を作る。
その中川は非常に優秀な生徒だ。だが,彼は「本当の宗教も科学も人を救わない」と。
解るような気がするが辛い言葉だ。中川は母はいないが不幸というわけではないのだが。
こういう生活の中で世の中の人々が何故かいい人になっていく気が幸彦にして成らない。
そのわけは一寸SFチック。
最後に幸彦は涼平が何故自分を突き落としたかを知る。
何とも悲しい理由だ。
そうしなければ永遠を得られないと思う涼平が悲しい。
でも,読後感はいい。
いろいろなことがあっても生きていくのだなと思わされた。