リンドキストの箱舟
- 作者: アンハラム,Ann Halam,野口百合子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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人々は都市のドームの中にこもって暮らし,外には収容所送りとなった犯罪者や無法者だけ。
主人公の少女スローは両親の政府に対する違法行為(動物を蘇らそうとした)によって,母と二人収容所送りとなる。
そして,母と別れ別れになり,母の残した野生動物を蘇らせる鍵となるリンドキストの子どもたちを光り輝く希望の都市に運ぶのだ。
って,小さな子どもにこんな無体なことさせるなんて。
まあ,児童文学だから子どもが何とかするのは仕方ないけれど,あまりに悲惨。
でてくる登場人物もひどいのがいる。
自分が幸せじゃないから他人の足を引っぱる。その結果死ぬ人まで。これが子どもがするんだものね。まあ,こういう人物いるとは思うけど,やりきれない。
最後はハッピーエンドではあるけど,少々心地よくないわ。