サマー/タイム/トラベラー

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

素晴らしい作品だった。
登場人物たちの言葉が好い。
いろいろなSFネタが満載。
悠有がとんだところをみたタクトが考えたこと。
壁も時空の裂け目もラベンダーの香りも惑星連邦の転送機に特有の透過光も邪悪な異星人のシールドも無かった。
いいよね〜このフレーズ。
悠有の猫の名前もいい。みんなが勝手な名前で読んでるんだけど。
チェシャにク・メルにペトロニウス(もしくはピート)にハミイにジェニー。ハミイだけが原典が分からなかったポリポリf^^*),
悠有の能力を考察するためにタイムトラベラー物のSFを読みまくるところも好いね〜。
それだけじゃなく,作品自体も素晴らしい青春小説だわ。
早熟な青少年たちの喪失の物語っていうとなんかありふれてるけど,でも,素晴らしい小説だった。
「今の自分に手が届く一番上等な物を買い其れと共に年を取る」好い言葉だわ。
そう言う物と一緒に年を取っていって見たかったな。