裏庭

裏庭 (新潮文庫)

裏庭 (新潮文庫)

こういうなんて言うのかな、端正かな、ちょっと違うか、ファンタジー初めてかも.
今まで、こういうファンタジー読んだことあったかな(ΘΘ)ρ
果てしない物語にちょっと似てるかな。あれほど,波瀾万丈はないかな。あるというのかな。うまくいえないわ。
でも,現実とファンタジーの世界がいい感じに表裏となってる。
また,登場人物が画一的でないところも好い。三世代にわたっている登場人物。
戦争前に日本にいた英国人の姉妹と彼女たちと仲良くしていた日本人の子どもたち。
で,老齢になった彼らの思いなど,読み応えがある。
照美のが真実は一つじゃないと嘆くシーンが悲しい。
照美のお母さんは自身があまり母親に大事にされた記憶がないので,子どもに対してうまく接触出来ない。夫とも,うまく気持ちが通じない。
で,お母さんのお母さんというのが,英国人の姉妹と仲良かった子どもの1人だったりする。
照美は両親が忙しいので友人綾子の祖父と仲良くなっていく。
そして彼が病気になってしまったとき,つい,裏庭に入っていく。
ここから物語は始まる。
でも,裏庭の物語と並行して現実も語られる。
最後に裏庭に入っていくもと少年少女。