AJAPAN

あ・じゃ・ぱん

この作家ってハードボイルド書く人なのね。
σ(^^)ハードボイルド得意じゃないので，読んだこと無い人だわ。
で，何故この本読んだかというとこれってSFなのよね。一応。
パラレルワールドもの。
第二次大戦後東西分割された日本が舞台。
でも，主人公は日本人じゃなくて，CNNの黒人特派員。
ッテところが面白いのよね。
で，戦後政治に出てくる人とかがいっぱい。出てくる人が実際はどういう動きしたとか考えると非常に興味深い。
ほとんどは実名で出てるが，唯一ペンネームじゃなく本名で出てる人がいる。
来れ読んで彼が誰だか解ると非常に面白い。
この世界，西日本では関西弁が主流。でもって日本語は関西弁が主流になってる。
東側の関東語はしゃべれる人がいない。
ところが主人公はライシャワー博士に関東語習ってるって設定。
ライシャワー博士ってところが笑えるよね。
突然小仏小兵出てきたときは誰だか解らなかったな，十年前に読んだときは。
今は歌舞伎見てるのでパット解ったけど。
この中って微妙に間違った歌舞伎の話や，四文字熟語があるのが何て言うか。
どこが違ってるか考えるのも愉しい。
最後に主人公の名前が証されるけど，其れもまた愉しい。
本当の事言うと十年前に読んだはずなのにすっかり忘れてた。
本当に新鮮に愉しく読めたわ。