シャングリ・ラ

シャングリ・ラ

シャングリ・ラ

この人のってほとんど沖縄が舞台だったんだけれど,今回は東京が舞台。
で,時代は近未来。
第二次関東大震災後50年後の世界。
東京は二酸化炭素ガス削減のため,ほとんどを森林化,住民はアトラスという大規模な構造物に住む。しかし,そこに住めない貧しい人々が,迫りくる森林と政府軍と戦っていた。難民たちを率いるのは國子。
三分の二ぐらいのところで,國子たちは政府軍にうち勝つ。
でも,話は終わらない。
國子は何故かアトラス公社によって守られている。
そして彼女以外にも公社に優遇されている美邦と草ナギ。
彼らは何者か。で,三分に二から重要人物というか,凄くぶっ飛んだ人物が出てくる。
普通このくらいの人物ってもっと前から出るよね。
で,彼らに関わる香凛。
それから不死身の小夜子。この人どうして死なないか解らないくらい,不死身。
この人の小説ってホント変な人物出るわ。
でも,其れが面白いんだよね。
普通なら終わるところで終わらないで,話がどんどん大きくなる。
でも,ちゃんと終わってる。
そこが凄いよね。
壮大なお話だったわ。
星五つかな。