ドクター・ブラッドマネー

ドクター・ブラッドマネー―博士の血の贖い― (創元SF文庫)
1981年、火星に向けて一組の夫婦が出発、その直後核戦争が勃発した。ロケットは地球の周りを回る衛星と化し、衛星上の男が流す放送が生き残りの人びとを結ぶ情報のよりどころとなった。各地に孤立するコミュニティーのひとつ、ウェスト・マリン地区では、かつて核実験に失敗し人びとの憎しみを集める物理学者、超能力をもつ肢体不自由者の修理工、双子の弟を体内に宿す少女が暮らしていた。
ディックの作品って訳の分からない話が多いのだけれど,この話はとても解りやすかった。
解りやすいけれど,ディックはディックよね。
ディックらしい感じはいっぱい。
SFって感じもいっぱい。
こういう風に終わるのもやっぱディックだわ。